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SQL概要3/3
No.3

【SQL概要3】SQLの基本的な概念

SQLとデータベースとテーブルについて

ここからは、具体的にSQLがどういったものなのか、基本的な概念から解説します。SQLの概念はデータ分析においても重要なので、しっかりと理解しましょう。

まず、SQLとはStructured Query Languageの略で、「エスキューエル」と呼ばれています。そして、SQLはデータベース上のテーブルに格納されたデータを取得するときに使う言語として活用されています。言語なのでプログラミング言語であると思われがちですが、PythonやJavaといったみなさんが思い浮かべるプログラミング言語とは異なります。SQLはプログラミング言語よりも複雑ではないので、学習コストも高くありません。

SQLを理解するうえで重要な概念がデータベースとテーブルです。先ほど、SQLは「データベース上のテーブルに格納されたデータを取得するときに使う言語」と解説しました。そのため、まずはデータベースとテーブルについて解説していきます。それぞれ簡潔に解説すると次のとおりです。

●データベース(Database)
データベースとは、データを格納する大きな箱です。データベースにもいくつか種類がありますが、本書で扱うのはRDB(リレーショナルデータベース)です。RDBは複数のテーブルによって構成されます。

●テーブル(Table)
テーブルとは、行と列によって構成されるデータです。Excelのシートのようなもので、表形式で管理されます。行のことをレコード、列のことをカラムとも呼びます。本書ではわかりやすさと、普段著者が使う言葉という理由から、行のことは「行」、列のことは「カラム」と呼びます。

データベースとテーブル
データベースとテーブル

SQLとデータベースとテーブルの活用例

ECサイトの運営を例にとって、データベースとテーブルについて解説します。Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングのようなサイトをイメージしてください。ECサイトにはさまざまな機能が必要です。例えば、商品を検索する機能や、カートに商品を保存する機能、マイページで過去の購入履歴を確認する機能などです。そこで、一般的に使われるのがデータベースとテーブルとSQLです。

ECサイトでは、まずお客様の名前や住所やメールアドレスなどの情報を保存する必要があります。また、どんな商品が販売されているのかを管理するための情報も保存する必要があります。そして、いつ誰がどんな商品を購入したのか、購入情報の記録も必要です。これらの情報をデータベースという大きな箱に保存し、会員情報、商品情報、購入履歴をテーブルという形で保存します。そしてSQLを使ってデータベースに問い合わせることで、必要なデータを取得することができます。

SQLとデータベースとテーブル
SQLとデータベースとテーブル

もともとSQLはデータを取得するための言語で、主にアプリケーション開発など、エンジニアが必要なスキルとして活用されていました。しかし、昨今ではデータをビジネスで活用して意思決定をする機会が増えています。例えば、ECサイトの購入履歴を見て、ある人が毎月ペットボトルの水を購入していることがわかれば、水の定期便を提案したり、水と合わせてよく購入されている商品をおすすめすることで、1人あたりの購入金額を増やすことができます。このように、SQLはデータ分析でも活用され、売上を上げるなど、ビジネスに貢献するケースが増えています。

SQLを使うことで、データベースにあるテーブルの情報を自由に参照することができます。本書では、エンジニアが使うようなECサイトの構築に必要なSQLの知識は紹介しません。ECサイトのデータをどのように活用するかというデータ分析の観点で、SQLについて解説します。

主なデータベースの種類と用途

データベースにはMySQL、Oracle、PostgreSQL、SQLiteなど、さまざまな種類が存在します。ほとんど同じデータベースですが、それぞれ特徴が微妙に違います。例えば、OracleはアメリカのOracle社が開発したデータベースで、主にセキュリティや障害に強い特徴があるため、大規模システムで活用されています。一方のMySQLは、オープンソースとして提供されているため、個人や小規模システムで活用されています。また、データベースはECサイトなどのアプリケーション開発にも使われますが、それ以外にもBIツールやデータウェアハウスで活用されています。例えば、BIツールとして知られているRedashでは、SQLiteというデータベースが使われています。

データウェアハウスは、複数のテーブルを保存するという意味で、データベースとほぼ同じです。データベースとの違いは用途にあります。データウェアハウスはデータ分析に特化したデータベースとして、通常のアプリケーションで使うデータベースと分けて使われることが多いです。例えば、データウェアハウスとして知られているAmazonのRedshiftでは、PostgreSQLというデータベースが使われています。

このように、データベースにはさまざまな種類と用途が存在ます。一概にどのデータベースが優れ、どんな使い方がよいかは判断ができないので、それぞれ用途に合わせて適切なデータベースが選択されています。

データベースの違いによるSQLの違い

データベースにはさまざまな種類が存在するため、活用のときには注意が必要です。なぜなら、データベースが変わると、データベースのテーブルから情報を取得するためのSQLも変化する部分があるからです。例えば、MySQLで使えるSQLとSQLiteで使えるSQLには微妙な違いがあります。そうなると、MySQL用のSQLとSQLite用のSQLとそれぞれ個別に覚えないとダメなのか?と不安になる方もいるかもしれません。しかし、その点はご安心ください。

データベースによってSQLに違いはありますが、基本的なSQLの書き方はどのデータベースでも同じです。データベースによって変わるのはSQLで使える関数やデータ型の種類などで、多少異なる程度です。SELECTやWHEREなどのSQLの基本的な使い方に関しては、どのデータベースでもまったく同じです。なので、SQLを1つ覚えてしまえば、基本的にすべてのデータベースで使うことができます。

ここでは、データベースが変わると使えるSQLも多少変わるということだけ頭の片隅に入れてもらえれば問題ありません。本書では、どのデータベースでも使えるSQLの共通部分について解説します。データベースの種類によるSQLの違いは、基本的な使い方を覚えたあとで少しずつ理解できればまったく問題ありません。

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大量のデータを高速に分析できるSQL

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